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フルハピでは、妊活した人のいろんな体験談を募集しました。今回は妊活とお酒についての体験談です。
お酒って妊活中は飲まないべき?それとも・・?妊活するにあたって、禁酒すべきかどうか迷う女性はとても多いです。この記事では、妊活中に禁酒していたAさんの体験談を紹介します。
そして体験談の後、実際に妊娠を希望する人にとってお酒の量はどう考えれば良いのか?厚生労働省が発表している1日の摂取量を見ながら一緒に解説します。
あくまでも一人の体験談ですので、どの女性にも当てはまるものではありません。でも、こんな経験もあったよ!という生の体験談を聞くことはとても参考になると思います。
「妊活と禁酒」体験談・・Aさんの場合

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妊活中に大好きなお酒を制限した時の体験談をお話ししてくださいました。
妊活中の禁酒は正解?それとも・・
お酒が大好きなAさん。妊活をするにあたって、常にいろんな情報を得るように心がけ熱心に勉強をしていました。
そこで目にしたのは、妊活中は禁酒すべきというものでした。お酒が好きだから、余計にこの情報には目が行きました。大好きなお酒なのに自ら禁酒できるかな・・と不安でしたが、妊娠のため、そして赤ちゃんのために毎日かなり頑張って我慢をすると決めました。
その後、妊活はなかなかうまくいかない日々が続きました。禁酒しているのに妊娠できないこと、妊娠できないのに禁酒していること・・
「こんなに我慢しているのに…!」とイライラがどんどん溜まっていました。
妊活うまくいかずでイライラ。
もう禁酒やめる!
こんなにイライラしてまで、禁酒する必要があるのか・・もう妊活すらやめようか?いろんなことを考えましたが、まずは大好きなお酒を我慢するのをやめてみました。
すると・・・なんとすんなりと妊娠(笑)!!!
ストレスは色々なところに影響するとは聞きますが、禁酒がこれほど自分にとってストレスだったとは驚きでした!この妊娠のタイミングは、我慢しすぎること(私の場合はお酒)で逆にストレスになっていて妊娠できなかったのかなぁと感じずにいられません。
もし、妊活を頑張っているのになかなか赤ちゃんができないと感じているのなら、まずは一番我慢してること・ストレスだと感じていることは何かを見つけ出し、それを取り除いて見るのが妊娠への近道ではないかと思います。
今はいろんな情報が簡単に手に入りやすい時代になりました。いけないこと、した方が良いこと・・妊活についてもいろんな情報がたくさんあります。もちろんいいことは実践する方が良いのですが、妊活をする上で何かを犠牲にすることは良くないな、と身を以て感じました。
・・・・(Aさん)
お酒と妊娠の関係

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Aさんはお話したような体験をしました。良かれと思って禁酒をしていたのに、それは逆効果だったのでしょうか?お酒と妊娠のことについて改めて解説したいと思います。
厚生労働省が飲酒のガイドラインを発表しています。妊娠していない日本人の適度なお酒の摂取量として、純アルコール20g程度(1日)と定めています。
お酒によりアルコール度数は違うので測り方が難しいですが、例えばアルコール度数5なら500mlの缶1つ分。日本酒のようにアルコール度数15くらいのものなら180ml(1合)がアルコール20gに相当します。
また、お酒は7日間のうち2日は休肝日にすべきとしているので、毎日飲むべきではないとしています。
では妊婦の場合はどうでしょうか?
実は妊婦のお酒の摂取量は決められたものはありません。1日の適度な摂取量が決められていないだけに、どれくらい飲んでも良いものか判断しづらいのです。
お酒の影響は人それぞれの部分があり、妊活をしている人の中でアンケートをとってもいろんな結果が現れました。先ほど紹介したAさんのように禁酒をやめた途端赤ちゃんができたという人もいれば、お酒を飲んでいるからか妊娠することができないという報告も。
ただし、北欧でたくさんの女性を対象に調査した論文で、お酒を飲んでいる人の方が不妊症になる可能性が高いと発表されているものもあるので、妊活中は禁酒した方が良い、という判断になるのです。
お酒と妊娠はやはり関係がないものとは判断できません。影響を及ぼす可能性があります。ですが、Aさんの経験からそれ以上にストレスが溜まるのであれば、「純アルコール20g程度」と「週2回の休肝日を作る」の基準は守りつつ飲酒の量を少なめに調節するように心がけながらお酒をいただくと良いのではないでしょうか。
まとめ
妊活のために禁酒することがどれだけストレスになるのか?個人差もあるし、きちんと測れることでもないだけに難しい問題ではあります。
お酒は不妊のリスクを高める可能性があるという報告もあるので、飲むのであれば量を減らすなど慎重に判断することは必要。
ですが、むやみに禁酒をしたら良いというものでもなさそうです。
ストレスか禁酒か。この関係を知り、自分ならどうするのか?どれくらいの禁酒するのか?自分にあった量や方法を考えるべきだと思います。