こんにちは!自動車保険について考えるとき、多くの方が悩むのが「車両保険をつけるべきかどうか」という点ではないでしょうか。
我が家では車種や使用状況によって車両保険の加入を使い分けています。
特に長女が免許を取得したばかりの今、どの車にどのような保険をつけるべきか、改めて家族会議で話し合ったところです。そんな経験から、車両保険のメリット・デメリットを詳しくお伝えします!
そもそも車両保険とは?
車両保険は、自分の車の損害を補償する保険です。
対人・対物賠償保険が「相手への補償」であるのに対し、車両保険は「自分の車への補償」と覚えるとわかりやすいですね。
具体的には、以下のような事故やトラブルで自分の車が損傷した場合に修理費などが補償されます。
- 他の車との衝突事故
- 単独事故(ガードレールに衝突など)
- 車庫入れ失敗による傷
- 台風や洪水などの自然災害による損害
- 火災や盗難による損害
- いたずらや当て逃げによる損害
車両保険は任意で加入するもので、自賠責保険や任意保険の対人・対物賠償とは異なり、法的な加入義務はありません。
だからこそ「つけるべきかどうか」悩むところですね。
車両保険のメリット
1. 幅広い事故に対応できる安心感
車両保険の最大のメリットは、様々な状況での車の損害に対応できることです。
例えば
- 自分に過失がある事故
自分が原因の事故では、相手の車の修理費は対物賠償でカバーされますが、自分の車の修理費は車両保険がないと全額自己負担になります。 - 単独事故の補償
ガードレールに衝突したり、側溝に落ちたりした場合でも補償されます。 - 自然災害による損害
台風や洪水、雹(ひょう)などによる損害も車両保険でカバーされます。
災害などの場合、車両保険に加入していれば車に対する大きな出費を免れることができるかもしれません。
このような予測できない災害への備えとして、車両保険はとても心強いものとなります。
2. 当て逃げや盗難の補償
駐車場に停めていた車にいたずらされたり、当て逃げされたりした場合、相手が特定できなければ損害賠償を請求できません。
こうした「相手なし」の被害でも車両保険があれば補償されます。
都市部では特に当て逃げのリスクが高いですし、最近は車上荒らしやパーツ盗難なども報告されています。
我が家の場合、駅前の駐車場に停めることが多い車には、このリスクを考慮して車両保険を付けています。
3. 事故時の面倒な手続きが軽減される
車両保険があれば、保険会社が修理工場とのやり取りや手続きをサポートしてくれます。
事故後の煩雑な手続きや交渉の負担が軽減されるのは、特に忙しい主婦にとって大きなメリットです。
初心者ドライバーの場合は特に、万が一の事故の際のサポート体制を重視して車両保険を付けると安心です。
車両保険のデメリット
1. 保険料の負担増
車両保険の最大のデメリットは、保険料が大幅に上がることです。
これがかなり迷うポイント。安心はもちろんUPするけど、値段もUPするので、その価値をどう判断するかが問題ですね。
車両保険を付けると、付けない場合と比べて年間1〜3万円程度、車の価値によってはそれ以上保険料が高くなることもあります。
我が家の例では、最も新しい車(購入後2年)に車両保険を付けた場合と付けない場合では、年間約28,000円の差がありました。
複数台ある場合、すべてに車両保険を付けると、年間の出費はかなり増えてしまいます。
2. 年式の古い車では補償額が低い
車両保険の補償額は「時価額」が基準となります。つまり、事故時の車の市場価値が上限となるため、古い車ほど補償される金額は少なくなります。
例えば、購入後10年経過した我が家の3台目の車は、市場価値が30万円程度しかありません。
年間2万円の車両保険料を支払っても、全損の場合でも30万円しか補償されないことになります。このような場合、費用対効果を考えると車両保険を付ける価値は低いかもしれません。
3. 免責金額と等級ダウンの影響
車両保険を使用すると、多くの場合「免責金額」(自己負担額)が発生します。一般的には5万円または10万円に設定されることが多いです。
また、車両保険を使用すると翌年の等級がダウンし、保険料がアップします。例えば、3等級ダウンするケースでは、3年間にわたって保険料が高くなることになります。
つまり、小さな傷や数万円程度の修理の場合、車両保険を使わない方が長期的には得になるケースも多いのです。
車種や状況別:車両保険をつけるべきケース
では、具体的にどのような場合に車両保険をつけるべきでしょうか?
色々考えた我が家の経験も踏まえてご紹介します。
新車・比較的新しい車の場合
車の価値が高いほど、損害時の経済的リスクは大きくなります。特に以下の場合は車両保険をつけることをお勧めします。
- 新車から3〜5年以内の車
修理費用や全損時の損失が大きいため - ローンで購入した車
ローン返済中に全損した場合、残りのローンを支払いながら新しい車を購入する必要が出てくるリスクがあるため - 高級車
修理費用が一般的な車より高額になるため
上記のような場合は、万が一の事故で高額な修理費用が発生しても対応できるよう、保険料が上がる分を安心料として考えても良いかなと思います。
駐車環境や使用状況による判断
車の保管場所や使用状況によっても、車両保険の必要性は変わってきます。
- 路上駐車が多い
当て逃げやいたずらのリスクが高いため車両保険がおすすめ - 自然災害リスクの高い地域
浸水や台風被害が心配される地域では車両保険が有効 - 長距離運転が多い
走行距離が長いほど事故リスクは高まるため - 初心者ドライバーが運転
経験不足による事故リスクを考慮
普段からよく車に乗る場合や経験不足の運転手がいる場合で、車両も新しい場合は車両保険を付けると安心ですね。
車両保険をつけなくても良いケース
反対に、以下のようなケースでは車両保険を付けない選択も。
- 車の年式が古く価値が低い場合
上述の通り、補償額の上限が低くなるため - 安全な自家用車庫に駐車している
当て逃げやいたずらのリスクが低い場合 - 走行距離が短く、運転頻度が少ない
事故リスクが相対的に低い場合 - 貯蓄があり、修理費や買い替え費用を自己負担できる
経済的に余裕がある場合
我が家の車は、自宅の車庫に駐車し、買い物程度にしか使わないため、車両保険は付けていません。
修理が必要な場合は自己負担する方が経済的と判断しました。
車両保険のコスト削減テクニック
車両保険を付けたいけれど保険料を抑えたい、という場合はこちらの方法も検討してみてください。
1. 免責金額を上げる
免責金額(自己負担額)を5万円から10万円に上げるだけで、車両保険料は5〜15%程度下がります。
多少の傷は自分で負担する覚悟で、大きな事故の時だけ保険を使う方針にすれば、長期的にはお得になることが多いです。
2. 車両保険の種類を選ぶ
車両保険には主に以下の種類があります。
- 一般条件(オールリスク)
すべての偶然な事故を補償 - 車対車+A
他の自動車との衝突・接触および火災・爆発・盗難・いたずら・自然災害等を補償 - 車対車
他の自動車との衝突・接触事故のみを補償
必要に応じて補償範囲を絞ることで、保険料を2〜3割抑えることができます。
3. 新価特約の検討
新車購入時に「新価特約」を付けると、一定期間内(通常1〜3年)に全損した場合、同等の新車購入費用が補償されます。
車が古くなるほど時価額は下がりますが、この特約があれば新車の再調達価額で保険金が支払われるため安心です。
ただし、特約を付けると保険料は上がるため、コストとメリットのバランスを考慮する必要があります。
まとめ:自分に合う選択を!
車両保険は、「無駄な出費」か「必要な安心料」か、難しいところです。
以下のポイントをみて、総合的に判断してくださいね。
- 車の価値と年式
車の価値が高いほど車両保険の意義は大きい - 駐車環境と使用状況
リスクの高い環境ほど車両保険が有効 - 経済的余裕
修理や買い替え費用を自己負担できるかどうか - ドライバーの経験
初心者ドライバーや高齢ドライバーは事故リスクが高い
我が家では3台車を所有していますが、状況に応じて使い分けをしています。
この選択によって、必要な補償は確保しつつ、節約にも成功しています。
自動車保険は毎年見直しの機会があります。車の年式が進むにつれて車両保険の必要性は変わってくるので、定期的に「このままでいいのか」を考え直すことが大切です。
皆さんもご自身の状況に合わせた、最適な選択をしてくださいね!